パンダナウ?


王子動物園で2000年(平成12年)から日中共同飼育繁殖研究の目的で飼育展示しているジャイアントパンダ「タンタン」の返還期日については、コロナウイルス感染拡大状況や航空便の運航状況により、今年12月末迄となっていましたが、この度、1年間の延長(2022年12月末)が決定しました。
今年10月下旬、日中双方の専門家でタンタンの病状評価を行い、引き続き病状の推移を注視すべきとの認識で一致し、延長の運びとなりました。
今後とも、日中双方で協力し全力でタンタンの心臓疾患の治療に取組んで参ります。

日中共同飼育繁殖研究について
1999年8月11日 「日中共同飼育繁殖研究協議書」締結
2000年7月16日 タンタン来園
2010年6月 9日 5年間の延長を定めた「日中共同研究補充協議書」締結
2015年7月13日 5年間の再延長を定めた「日中共同研究延長協議書」締結(期限:2020年7月15日まで)
2020年7月1日  ジャイアントパンダに関する共同研究延長協議に関する経過的覚書の締結(期限:2020年12月31日まで)
2020年12月28日 ジャイアントパンダに関する共同研究延長協議に関する経過的覚書期限を延長する確認書の締結(期限:2021年12月31日まで)

タンタンの病状
・今年3月に心臓疾患が判明し、日中双方の専門家による技術的アドバイスをいただきながら、各種検査と併せて心臓の収縮力低下に対する投薬治療(強心薬や体にたまった余分な水分を取り除く利尿薬の投薬量をコントロールするなど)を実施し、体調の維持に努めています。
・また、8月中旬以降、薬の効果を補完するため、腹部から水分を体外に抜く措置も必要の範囲内で行いながら循環不全を改善し、タンタンの体調管理の維持にあたっています。
・現在、タンタンの心臓疾患による影響の負担を軽減するため、寝室に酸素供給装置を設置し、酸素濃度も高めています。

タンタンの観覧
・12月14日から健康管理に留意しながら、屋内での観覧を再開しています。(観覧時間は11時〜13時受付終了)
・観覧時間中でも、検査等のために観覧できないことがあります。
・体調によっては、観覧を中止することがあります。



タンタンの体調管理のため、また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当日は誕生日会はいたしません。
タンタンの観覧について
通常通り、平日の一般観覧を予定しております。
(終日屋内展示です。予約は必要ございません。列に並んで順番にご覧いただきます。)

報道機関の皆さまへ
当日撮影を希望される方は、報道腕章を着用の上で、一般観覧者の妨げとならないよう、3列目からの撮影をお願いいたします。
また、当園が撮影した映像(写真・動画)の提供を希望される報道機関の方は、お問い合わせ欄からご連絡ください。

誕生日会について
事前にささやかな誕生日会をスタッフのみで非公開で実施し、その様子を9/16(木)にSNSで配信いたします。
また、当園が撮影した映像(写真・動画)の提供を希望される報道機関の方は、お問い合わせ欄からご連絡ください。


(第3報)

ジャイアントパンダ「タンタン」の現在の状態と、今後の観覧についてお知らせします。


 第2報(4月30日付)でお知らせしましたとおり、4月24日よりジャイアントパンダ「タンタン」の心臓の収縮力の低下に対し、心臓の働きを助ける強心薬を投与するなど、心臓疾患に対する治療を行っています。
 現在も、心臓の収縮力低下に対する強心薬の投薬治療を継続するとともに、病状の把握のため、各種検査(聴診、超音波検査、血圧検査、血液検査、心電図検査など)を行っています。


 治療開始当初は、食欲や運動量が旺盛になり、活動量の増加も観察されました。最近では食欲や運動量の低下に加え、睡眠時間が長くなる様子が観察されています。また、体重の増加がみられるとともに、体液が体内に溜まる傾向にあり、血液の循環が不十分な様子が検査からみられています。


 引き続き、タンタンの病状把握のための各種検査を実施し、また、中国ジャイアントパンダ保護研究センターや大阪府立大学の専門家による技術的アドバイスもいただきながら、心臓の動きを助ける強心薬や体にたまった余分な水分を取り除く利尿薬の投薬量をコントロールするなど、病状の改善に努めます。


・6月21日から、健康管理のため、タンタンの観覧時間を短縮(10時から15時30分まで)しています。
・主に屋内での観覧となります。
・観覧時間中でも、検査等のために観覧できないことがあります。
・体調によっては、観覧を中止することがあります。


・ジャイアントパンダ 「旦旦」 メス 1995年9月16日出生(25歳)
・ジャイアントパンダは、一般的に21歳以上で高齢とされる。


(第2報)

ジャイアントパンダ「タンタン」の現在の状態と、今後の観覧についてお知らせします。

※王子動物園は5月12日(水)まで休園いたします。


 第1報(4月19日付)でお知らせしましたとおり、ジャイアントパンダ「タンタン」は、心臓疾患の疑いがあり、健康管理を最優先とした飼育管理や投薬治療に努めています。
 その後の精密な心電図検査の結果、心臓の収縮力低下により、不整脈(心拍数の増加、心拍リズムの異常)を呈している可能性が高いと判明しました。このため、血管拡張薬などに加え、4月24日から心臓の動きを助ける「強心薬」の投与を開始しています。
 引き続き、心臓疾患に関連すると思われる病状について、経過を注意深く観察するとともに、連携協定を締結している大阪府立大学と中国ジャイアントパンダ保護研究センターに技術的助言をいただきながら、健康管理に努めていきます。


 加齢や心筋の変性などにより、心臓の収縮力が低下し、不整脈(心拍数の増加、心拍リズムの異常)を呈している可能性が高い。


・運動量が減り、寝ている時間が多い
・食欲は少ない


・4月24日から心臓の動きを助ける「強心薬」を新たに投与するとともに、心臓に負荷をかけない飼育管理を心がけています。
・現状、体調に変化はありませんが、体調や心臓の状態を把握しながら、薬の効果を見極めています。
・引き続き、連携協定を締結している大阪府立大学と中国ジャイアントパンダ保護研究センターに技術的助言をいただきながら、万全の対応を期してまいります。


 現在、5月11日まで緊急事態宣言に伴う臨時閉園(12日(水)も休園日のため閉園)のため、この期間中は、ツイッターを通じてタンタンの状況をお知らせします。
(体調管理を優先するため、場合によってはお知らせできない場合もあります)


・ジャイアントパンダ 「旦旦」 メス 1995年9月16日出生(25歳)
・ジャイアントパンダは、一般的に21歳以上で高齢とされる。


※ジャイアントパンダ「タンタン」の観覧は平日・土日祝とも、10時〜16時30分です。
 主に屋内展示となります。
 観覧時間中でも、検査等のためにしばらく観覧できないことがあります。
 体調によっては、観覧を中止することがあります。


 今年1月下旬、週2回実施している定期健診の聴診時に、不整脈と頻脈(心拍数の上昇)が認められました。ジャイアントパンダでは加齢に伴い心臓の疾患がしばしば見られることから、中国ジャイアントパンダ保護研究センターの指導に従い、毎日の聴診と可能な検査により、健康状態の把握に努めていました。
 その後、症状は落ち着いていましたが、3月23日に再発してから、頻脈などの症状が継続的に認められています。
 臨床症状や検査所見から総合的に見て、加齢に伴う心臓疾患の可能性が高く、血液の循環機能の低下が生じている状態と考えられるため、必要な投薬治療を開始しています。


・運動量が減り、寝ている時間が多い
・食欲が少ない


 投薬による治療などについて、引き続き、連携協定を締結している大阪府立大学や中国ジャイアントパンダ保護研究センターに技術的助言をいただきながら、万全の対応を期します。


 タンタンの体調の状況によっては、健康管理を最優先に考え、観覧を中止するなど、観覧を制限する場合があるため、その際は観覧者へお知らせします。
※追加:タンタンの観覧は平日・土日祝とも、10時〜16時30分です。
主に屋内展示となります。
観覧時間中でも、検査等のためにしばらく観覧できないことがあります。
体調によっては、観覧を中止することがあります。


・ジャイアントパンダ 「旦旦」 メス 1995年9月16日出生(25歳)
・ジャイアントパンダは、一般的に21歳以上で高齢とされる。