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干支の引継式が行われました |
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今年の干支の「丑」年もあとわずかで、 新年の干支「寅」年を迎えるところとなりました。 王子動物園では、毎年恒例行事としての干支の引継ぎ式が、 12月14日(日曜日)大勢の人に見守られながら行なわれました。 「引継式」と書かれた看板の横に、 いさましく牙をむき出している、 大きなトラの写真がおかれていました。 今は亡くなっていませんが、 王子動物園生まれのアムールトラの十五郎の写真で、 現在飼育されているのは、メスのレンレン1頭だけです。 式が始まる前に西区の酪農家から借りてきた、 今年の干支の子牛(ホルスタイン)が登場。 子供たちが子牛のしっぽや体をさわり、喜んでいます。 そして大勢の人垣の中、 本物のアムールトラの代わりに、 阪神タイガースのマスコットの、トラッキーとラッキーが登場。 まず、権藤園長よりあいさつ 来年はトラ年です。トラはアムールトラ、カスピトラ、バリトラ、 ジャワトラ、スマトラトラ、インドシナトラ、ベンガルトラがいますが、 その中でも絶滅した種類が多く、数の少ない動物です。 その内のアムールトラは、日本の動物園21園での飼育数は50頭、 野生では約150頭、全世界では500頭くらいしか生息していません。 トラは昔からいろいろなことわざに登場します。 「虎の子」−−トラの母親は、非常に子を大切にしかわいがることから、 大切にして手離さないもののたとえ。 「虎の巻」−−義経が平家と戦う前に、中国の孫子が書いた 「虎の巻」という書物を読み、 それを参考にして戦い、 みごと平家を倒したことに由来する。 他にも「虎の威をかる狐」「張り子の虎」「大虎」など多くのことわざがあります。 中国では「虎は風をおこす」ということわざがありまが、 そのことわざどうり来年は、 王子動物園のレンレンが神戸にいい風を吹かし、 復興をはかってほしいと思います。 園長のあいさつ後、いよいよ引継書の引き渡しです。 まずウシ担当の飼育係の人が 「今年も我々の仲間と同じ名前のオリックス・ブルーウエーブが、 良い所までいき、神戸の復興を支援してまいりましたが、 来年は強力な助っ人のトラさんに引継ぎます。 私達以上に頑張ってください。」 次にトラ担当の飼育係の人が 「『風は虎に従う』という言葉がありますが、来年は我々の年ですので、 新しい風を従えて飛躍の年にしたいと考えています。 活気あふれるまちづくりのために、皆様一緒に頑張りましょう。」 という言葉と共に、ウシからトラに引継書が渡されました。 参加した子供たちには、アムールトラ「レンレン」の写真か、 ノートのどちらかがプレゼントされました。 最後にトラッキーとラッキーと一緒に記念写真もとれ、 長い間家族づれでにぎわいました。 |
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