*  思い出のアルバム  *

* 第11回『干支の引継式』

−ヘビからウマに−



今年の干支「巳年」もあと2週間余りで新年の干支「午年」を迎えるところとなり、 ヘビからウマへの『干支の引継式』が12月16日(日)午後1時30分より太陽の動物舎前で大人や子供約300名に見守られ開催されました。

大久保園長 ●<大久保園長あいさつ>
 今年1年の動物園は元旦早々マサイキリンの赤ちゃん「みらい」が誕生し、 3月には開園50周年を迎えることができました。ジャイアントパンダの繁殖は、 「コウコウ」が未だ性成熟しておらずお見合いまでも行きませんでしたが、 5月には5年ぶりにキンシコウの赤ちゃん「リュウリュウ」、 8月にはライオンの3兄妹やシロクジャクなどたくさんの赤ちゃんが生まれました。
  来年こそよい年であるようにと期待を込めて、毎年干支の引継式を開催しています。 今年の干支のヘビは、動物園ではボア科のビルマニシキヘビ、ボアコンストリクター、 ナミヘビ科のアオダイショウとシマヘビの4種類を飼育していますが、 引継式には最も大きいビルマニシキヘビ、体長4m30cm、体重約65kgが登場します。 来年の干支となるウマは、グレビーシマウマ、カカバ、 アルゼンチンミニホースの3種類がいますが、 なかでも1番おとなしい中国産のカカバ(果下馬)です。
引継書

 挨拶をする園長の横には、毎朝園内を散歩しふれあい動物園で人気者のメスのカカバ、 シャンシャンがおとなしくたたずんでいます。 寒さのにがてな大きなビルマニシキヘビが7名の飼育職員にかかえられて登場しました。 その長さと太さにギャラリーはビックリ!! そしてリボンで飾られた引継書がヘビ担当職員からウマ担当職員に渡されます。
●<引継ぎの言葉>
* 「ビルマニシキヘビ」に代わって巳年生まれの飼育職員
私達は、今年1年、動物園のお客様で『長蛇の列』ができ、 賑わいが長続きしますようがんばって参りました。
私の年もやっと終わり、 長ぁーい不況もこれでおしまいにしたいところです。
来年は「午年」です。
疾走するウマさんにあやかり来年の飛躍を期待しています。

「カカバ」に代わって午年生まれでウマ担当の飼育職員
幸運を招くといわれる白い『ヘビ』さんから激励の言葉をいただきました。 ヘビさん、長ぁーい1年間お疲れ様でした。
私は競走馬のように足を伸ばして全力で走ることはできないけれど、 小さい身体の割には足も太く力強いので一歩一歩着実に前進していきたいと思います。
皆様も得意とする方法で力を出し合い良い年にしましょう。

引継式終了後、立ち会ってくれた子供たちにビルマニシキヘビを触る機会がセッティングされました。
おっかなびっくりしながらたくさんの小さな手が4mのヘビを触っています。
「かたいと思っていたけど、グニョグニョしてやわらかかった!」
「大きなうろこがめくれかけていたよ!」
「冷たいかな?と思っていたけど、あったかかったよ!」
「長くて大きなヘビだけど、目はすごくちっちゃいね」

実際に自分の手で確かめたビルマニシキヘビは、ガラス越しにみたり、 イメージしていたヘビとは違い、その新しい発見に子供たちの目は輝いていました。



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