2000年 |
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ジャイアントパンダ、観覧者100万人のお祝い |
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12月3日(日)お昼頃、ジャイアントパンダの観覧者が100万人に達する見込みです。 100万人目の方に観覧者100万人を祝う「くす玉割り」を手伝っていただき、 パンダグッズをプレゼントいたします。
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ジャイアントパンダの屋外展示について |
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暑さに弱いジャイアントパンダは、
7月28日の公開日から屋内運動場でしかお客さんに見ていただけませんでした。 これから涼しくなるにつれ屋外運動場に出られる時間も増え、 開園時間の9時から、 外気温が24度前後になるまでの涼しい時間帯には屋外運動場で見ていただけます。 |
パンダは、やっぱり外が大好きなンダ! |
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動物園ではパンダの様子を観察しながら、
8月16日より午前9時の開園までの約1時間、室外運動場に出し慣れさせていました。 秋も深まりやっと外気温が24度まで下がったので、 みなさんも室外運動場で会うことができるようになりました。 時折通りすぎる風に、深まりゆく秋を感じる朝。 室外運動場に植えられた芝が、美しい緑のじゅうたんに成長しています。 晴れわたった秋空の下に、コウコウ(オス)とタンタン(メス)が、 それぞれの運動場に出て、それぞれの好きなポーズでササを食べたり、 リンゴをかじったり、こちらを眺めたり・・・・ 恥ずかしがりやのメスのタンタンは、 人に背を向けお得意のパンダ座りでササを食べています。 活発なオスのコウコウは、 木の上や運動場のあちこちに置かれたリンゴを探しあて食べたり、 大きな体に似合わぬ柔軟かつ敏捷な動きで木登りをしたり、 大好きなプールで水浴びをしたり。 外で会うことにより、竹からササの小枝を噛みちぎる「プツプツ」という音が聞こえ、 連続で7〜8回ササの小枝をちぎり、 ある程度の量になればそれを手にまとめて持ち、 やわらかいササの葉を「ムシャムシャ」と食べる、 その音までもきく事ができました。 またプールにゆったりと座りながら、首を空に向かって伸ばし、 かゆい所をかくしぐさに、とてもパンダとは思えない親近感を感じたりと、 新しい発見の連続です。 ※パンダの状態やその時の気温やお天気により、 室外運動場で会うことが出来ない場合もありますが、 室内運動場では会えます。 |
「コウコウ」ササケーキでおめでとう!! |
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オスの「コウコウ」が8月12日(土)に4歳のお誕生日を迎えました。 神戸での初めての誕生日を、飼育職員の愛情入り特製ケーキと、 会いにきてくれたみなさんと一緒に、お祝いするお誕生会が開かれました。 またこの日は、パンダ来園以来入園者もちょうど10万人に達し、 そのお祝いも兼ねて、10万人目の米倉さんファミリーと共に、 くす玉を割ってお祝いした後、お誕生会となりました。 好物のササをメインに、リンゴやスイカのトッピング、 ロウソクの代りに4本のニンジンをたて、 直径60cm、高さ60cmの手作りササケーキです。 室内運動場中央の木製デッキの上に、そのケーキは置かれていました。 「パンダの大好きなササのケーキや!」 「やっぱり大きいケーキや。どこから食べるんやろ?」 たくさんの子どもたちの輝いた目が見つめています。 父親に肩車された子どもやカップルや家族連れが見守るなか、 コウコウがやってきました。 と同時に沸き上がる「わぁー」という歓声。 ゆっくりとデッキに上がり、ササケーキに顔を近づけたかと思えば、 頭と手を使ってあっという間にひっくり返してしまいました。 「あ〜あ・・・」落胆の声など全く気にする様子もなく、 ころがったスイカを手に持ち、むしゃむしゃ・・ ひとしきり食事に没頭していました。 10万人目となった横浜の米倉さんは、神戸市長田区のご主人の実家に帰省中で、 コウコウのお誕生祝いに家族5人で来園されました。 「びっくりしました。よくテレビであなたが何番めと言うニュースを見ていましたが、 今日は、えっ、私が!という感じでうれしかったです! これからゆっくりパンダを見ます。」 タンタンもデッキの上で得意のパンダ座りでササを食べ、 来園者の人気を集めていました。 |
お願い 『ストロボ・フラッシュ禁止』です!! |
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一般公開日から、『ストロボ・フラッシュ禁止』をお願いしていますが、
朝から夕方までフラッシュを浴びている状況が続き、
「コウコウ」「タンタン」はきっとストレスがたまっていることと思われます。 また、フラッシュを嫌がってパンダが寝室内に入ってしまえばパンダの姿も見にくくなります。 『ストロボ・フラッシュ禁止』のご協力をお願いします!! |
パンダはやっぱり人気者、1日平均7000人!! |
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7月28日の一般公開から8月8日までの入園者数は83、017人、1日平均7000人。 夏休みということもあり、 パンダ室内運動場にはかわいい子どもたちの笑顔があふれています。 |
パンダ初公開に5000人集まる!! |
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7月28日午後1時からの一般公開を前に、1時間も前から行列ができはじめ、 その長さは300メートルにも及びました。 真夏の太陽が照りつける中、じっと1時がくるのを待つ人々・・・ パンダの関心の高さを改めて感じました。 |
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いよいよ待ちに待った公開。室内運動場に入りまずお目見えしたのが、
笹の上に寝転ぶ「タンタン」。 「まるで、ぬいぐるみみたい!」 「白黒はっきりしていて、かわいい!」 |
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寝転がっている「タンタン」とは対照的に木製のデッキ上で笹を食べたり、 ガラスに近ずいてアップを披露する「コウコウ」。 「こんなに近くでパンダが見れるなんて、うれしい!!」 「パンダって、思っていたよりよく動く動物ね」 |
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岡山から来園されたご家族は、「たまたま今日動物園に遊びに来たら、
パンダの公開日と聞き、1時間も並びました。 でもこんなかわいい2頭が見れて、ほんとうにラッキーでした。」 尼崎からおじいちゃんとおとずれた小学3年生の女の子、 「動物園にはよくおじいちゃんと来ます。 今日はパンダに会えて嬉しかった。パンダを初めて見たので、 絵日記にかわいかったよ、って書きます」 |
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「タンタン」「コウコウ」、
この2頭が訪れた方々の思い出の1ページとして、いつまでも心に残ることでしょう。 |
「日中共同飼育繁殖研究発足式典」 |
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一般公開を前に午前10時30分から、
パンダ館前で「日中共同飼育繁殖研究発足式典」が開催されました。 笹山神戸市長、中国代表団の王さんをはじめ中国関係者の方々、 「コウコウ」「タンタン」の愛称命名者の方9名も招待されました。 |
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<主催者代表あいさつ>・・笹山神戸市長 |
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ミレニアムを記念すべき年に、
パンダの繁殖研究を発足することができた事を嬉しく思います。 震災で傷ついた市民、とりわけ子どもたちの心を癒す目的でお願いし、 今回のパンダの来園になりました事を、心からお礼申し上げます。 神戸市は歴史的にも最も古くから中国との友好交流を進めていましたが、 これを機会にますます広がると思っています。 パンダの繁殖研究を日中共同で10年間行うにあたり、 素晴らしい成果を期待しています。 キンシコウの繁殖研究が成功したように、 2〜3年後にはパンダの繁殖も成功することを祈っています。 また子どもたちをはじめ、 多くの人々に親しんでもらえる動物園になるよう願っています。 |
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<中国代表あいさつ>・・中国代表団長 王 福興さん |
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今日は喜ばしい記念すべき日です。 パンダは世界でも貴重な動物で、中国の国宝です。 中国政府林業局と中国野生動物保護協会、そして王子動物園の努力により、 1992年キンシコウの中国国外における初めての繁殖という大きな成果をあげられました。 このような今までの基礎の上で、 今回のパンダの協力・合作ができたと思います。 日中双方の共同研究が大きな成果をもたらし、 パンダが人間と永遠に共存できる事を期待しています。 |
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<来賓祝辞>・・神戸市会議長 村岡 功さん |
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中国の皆様方の来神を、心から歓迎致します。 150万人の神戸市民を代表し、パンダの来神についてお礼申し上げます。 パンダの愛くるしい表情やしぐさは、 人々に愛情や心の安らぎを与えてくれます。 このかわいい交流動物を歓迎します。 これを機会に日中友好の絆が、ますます強くなりますように願います。 |
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<来賓祝辞>・・環境庁自然保護局野生生物課 高橋 仁志さん |
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自然保護局野生生物課は、
パンダをはじめ希少動物の「種の保存」に対する仕事をしています。 昨年の9月、大阪のペットショップでオランウータンの密輸という事件がおこっています。 4頭のオランウータンと1頭のテナガザルは、 王子動物園に収容され、健康を回復し、 今年2月にインドネシアに返還されました。 今回のパンダの共同飼育研究が、 野生生物に対する変わらない愛情をもって成功させて頂けるものと思っています。 日中共同繁殖研究で、 トキ(ニッポニアニッポン)が今年2羽の繁殖に成功しました。 今後日中のさまざまな分野で、「種の保存」がされる事を期待しています。 パンダが神戸復興のシンボルとして、みなさんに愛されることを期待しています。 |
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<パンダ愛称募集者への記念品贈呈> |
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4634枚の一般公募の中から、
ジャイアントパンダの愛称がオス「コウコウ」、メス「タンタン」と決りました。 この愛称命名者9名が招待され、代表で神戸市内の久保田 裕子さん、 岡山県の松宮重三さんに鶴来神戸市助役より、記念品が贈呈されました。 <神戸パンダ絵はがき 初刷り贈呈式> パンダを題材にしたはがきを発行するにあたり、 その初刷りを額に入れて、近畿郵政局より神戸市長ならびに中国代表団長に贈呈されました。 |
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<花束贈呈・ぬいぐるみプレゼント・歌の合唱> |
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自分たちが思い思いに描いた、
「パンダの頭飾り」を付けた青谷愛児園園児達による、
花束贈呈と歌の合唱があり、
お返しに神戸パンダのぬいぐるみがプレゼントされました。 子どもたちが振付けをしながら一生懸命歌う姿に、 来賓者から大きな拍手が贈られました。 |
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<テープカット・笹開き> |
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パンダ館の入口には両側から1本ずつの笹が立てかけられ、
その笹が紅白の紐で結ばれています。 テープカットの合図と共に左右から結ばれている紐をひけば、 笹が離れ、「パンダ館」のプレートがお目見えしました。 パンダにふさわしい笹開きとなり、ジャアントパンダが式典出席者に公開されました。 |
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ひとあしお先に、こんにちは!! |
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7月26日一般公開に先立って、
阪神・淡路大震災の震災遺児、市内の障害児施設の子どもたち、
養護老人ホームのお年寄りに公開されました。 これはコウコウとタンタンにとっても、来園後初めての経験でした。 2頭は少しずつ夜型の生活から昼型にかわり、神戸市北区の竹にもなじみ、 新しい環境に順調に慣れつつあるようです。 暑さに弱いジャイアントパンダ、 夏場は24度前後に温度管理された室内運動場での対面になります。 |
<メスのタンタン> |
室内運動場を入るとすぐ左のガラス越しに、
木製デッキの上で腹ばいになっているタンタン。 手の届くところにササが置かれ、時々顔を持ち上げ、あたりを見回し、 また瞳を閉じる。 タンタンの周りには、ゆっくりとした時間が流れていました。 |
<オスのコウコウ> |
対照的にコウコウは活発な動きで、みんなの視線を集めています。 デッキの上で仰向け状態でササをほおばったり、 スライスしたリンゴとニンジン入りの氷を、 ちょこんと座って抱え込んで食べたり、 ガラス越しではあるけれど目の前に来てくれたり・・・・ 自分たちの倍はある大きな顔と、クルクルの瞳に子どもたちも大喜び! 「かわいい目!顔は真ん丸や」 「短い足だけど、歩き方がかわいい!」 「タンタン 早く起きないかな?」 「またタンタンとコウコウに会いに来る、絶対!」 |
ジャイアントパンダをみつめる子ども達の瞳は輝いていました。 |
オスのコウコウとメスのタンタンの日常 | |
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白と黒のまるでぬいぐるみのようなジャイアントパンダ。 パンダに向けるまなざしはだれもがやさしく、その愛くるしいしぐさに微笑み、 人の心をあたたかくしてくれます。 そこでコウコウとタンタンの王子動物園での日常生活の一コマを紹介いたします。 |
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コウコウ | |
タンタン | |
「コウコウ」「タンタン」 ついにやってきました! |
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<パンダ動物園に到着>
2頭は13日に中国・四川省の臥龍保護ジャイアントパンダ研究センターを出発。 飛行機で成都から上海を経て関西空港に到着し、 トラックで午後8時5分に動物園に運ばれてきました。 笹山市長をはじめ集まった市民が拍手で車を迎えます。 市長と臥龍保護ジャイアントパンダ研究センター獣医師の魏(ギ)さん、 工程師(飼育員)の許(キョ)さんとの固い握手がかわされました。 <かわいい!タンタン、コウコウ> 動物園内のパンダ館横でトラックのハッチがゆっくりと降され、 輸送箱内のタンタンとコウコウが姿を現わしました。 2頭は柵に鼻を近づけ、 まんまるの愛くるしい瞳でしきりに外の様子をうかがっています。 頭を上下にふったり前足をなげだしてくつろぎのポーズをしたり・・・。 タンタンが細く高い声で「クエェィ、クエェィ」と鳴き、 はじめて聴くパンダの鳴き声に耳をすませて聞き入りました。 パンダ館に移され税関の通関手続きを受けた後、 動物園獣医と飼育担当職員が健康状態を確認。 オスのコウコウは寝室に入ったらすぐ笹をみつけいちもくさんに食べはじめ、 メスのタンタンは長旅の疲れもあり性格的にも少しナイーブな一面があるので、 寝室に入って5〜6分後に笹を食べはじめました。 それは職員一同ほっとした時間でした。 ○公開は様子をみながら......
大久保建雄園長 「無事についてほっとしています。 これから4〜5日間笹をしっかりと食べて元気でいてくれるか、 それが心配ですがパンダの様子を観察しながら体調がよければ、 10日〜2週間で室内展示場での公開を予定しています。 その見極めは3〜4日後にされるでしょう。」 |
愛称決定!コウコウ(興興)とタンタン(旦旦)!! |
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4634枚の一般公募の中から、ジャイアントパンダの愛称が決まりました。
きっとみんなの人気者になることでしょう。 |