パンダのあしあと

2006年



* ジャイアントパンダ二世誕生ならず

 春に繁殖シーズンを迎え発情の兆候が見られたことから、ジャイアントパンダ(旦旦タンタン・メス)に4月7日人工授精を行い、その後出産の期待を寄せ経過観察を行っていましたが、残念ながら今年も「二世誕生」とはなりませんでした。
 今回も昨年同様、妊娠の可能性を疑わせる尿中ホルモンの上昇などが見られましたが、出産予定となる7月下旬に至っても出産の気配がなく、ニンジンを抱くなどの偽育児を始めた為、残念ながら偽妊娠であったと判定しました。
※ジャイアントパンダの妊娠期間は100〜120日程度で、生理として妊娠していなくても妊娠時と同じような行動・ホルモンの変動が見られます。



* 室外運動場が大好き

5月の日曜日、パンダ館の室外運動場は、若草生い茂る緑のじゅうたんにピンクと白のサツキが美しく咲き誇る、1年で一番美しい季節を迎えています。
多くの人々に取り囲まれても、それぞれマイペースで食事中のコウコウとタンタン。



* 今年こそ・・・4度目の挑戦

4月7日、ジャイアントパンダのコウコウ(オス 10歳)とタンタン(メス 10歳)に、今年で4回目の挑戦となる人工授精が行われました。
春の繁殖シーズンを迎え、4月5日午後、タンタンが檻越しにコウコウにお尻を向ける発情の兆候が見られたため、自然交配させようと2頭を同じ檻に入れましたが、残念ながら交尾には至らず。翌6日もタンタンに同様の発情があり、同居させましたがやはり交尾に至らず、7日に人工授精が行われました。
ジャイアントパンダの妊娠期間は平均120日程度で、今回の人工授精が成功すれば8月上旬に出産の予定です。

みんなの願いはただひとつ、今年こそかわいいベビーの誕生を!