昨年、10月に生まれた子ゾウの「オウジ」、飼育員から人工乳を飲ませてもらい、すくすくと育っています。お姉さんの「モモ」の飼育の経験から何とか母ゾウのズゼに育ててもらおうと1ヶ月ほどいろいろチャレンジしましたが、うまく行きませんでした。
 大家族で経験や知恵を学べた昔とは違って世帯構成が変わってきた現在では、人間も子育て支援の必要性がよく言われています。野生のゾウは、群れで生活し、自然に出産や育児を見て、経験できたのに、動物園生まれのゾウは経験がなく、不安になり、パニックになるようです。動物園では飼育員によるゾウの子育て支援(人工保育)もやむをえないと感じています。
 とにかく、りっぱなオスゾウになるよう育て、みなさんに愛されるゾウになって欲しいと願っています。
(副園長 高井 昭)