*  思い出のアルバム  *

* さようなら!元気でね!鈴鈴(リンリン)



キンシコウの鈴鈴
 H10年4月27日、王子動物園生まれのキンシコウの鈴鈴(リンリン、メス2才1ヶ月)が、 中国(中国北京瀕危動物馴養繁殖センター)へ里帰りしました。
 これは、昨年の勇勇(ユウユウ)に続き2度目の里帰りとなり、 中国から3名のキンシコウ技術団の方が来神され、式典が行われました。

 まず神戸市建設局、安藤局長あいさつ
 キンシコウという稀少動物が中国以外で赤ちゃんを産み、元気に育ち、 その子どもが中国に里帰りするのは世界で初めての事です。
 この成果に満足し、王子動物園としても誇りに思います。 かわいいリンリンを中国に帰すことは、神戸市民にとっては 大変寂しい事ですが、稀少動物ゆえにさらなる中国での繁殖を希望しております。
 今後日中の協同研究がますます発展しますよう願っております。


陳団長
 中国技術団 陳団長あいさつ
 中国と王子動物園の努力により、赤ちゃんの誕生という偉業に敬意を表します。
 動物は人類の友達であり、野生動物を保護する事は人類を保護することにもつながっています。
 リンリンは神戸市民及び小さな子供たちの見送りを受けて中国に帰りますが、 神戸市と北京市のさらなる友好と、発展を願っております。


お見送り
 飛行機に乗るまでの、限られた時間を少しでも長く親子で過ごさせてやりたい・・・ そんな願いから、式典では額に入れられたリンリンの写真が、 中国技術団の方に手渡されました。
 お見送りに来た稗田幼稚園の園児より、小さな手でつないだ折り紙の輪つなぎが、 リンリンのぬいぐるみにかけられ、一緒に中国に帰ります。
 そして26名の園児による、「さよならリンリンお元気で」の歌の合唱。 メリーさんの羊のメロディーに合わせ、ニイハオ! さよならリンリンちゃん〜で始まり、また会いましょう、お元気で! サイチェン!という思いのこもった歌の合唱。
 送るみんなの願いは同じです。 リンリン中国に帰っても元気で、たくさんの赤ちゃんを産んでね!


式典が終わって・・・

●リンリンは飛行機に乗るギリギリまで・・という思いより、 いつもと変わらず親子で放養式動物舎にいました。
 お母さんのおっぱいに吸い付き、やさしくその胸にいだかれていました。
 まるで限られた時間を惜しむかのように・・・・

 現在 日本でのキンシコウの飼育状況は、 熊本市動植物園、横浜市立金沢動物園、そして王子動物園の3園だけです。



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