思い出のアルバム 


「敬老の日」にちなみ、長寿の動物に好物をプレゼントする恒例のお祝い会が、9月19日に開催されました。

推定41歳のミナミシロサイの「ナナコ」(メス)は、人間でいうと80歳くらいで、国内第3位の長寿です。
お祝いのケーキは干草を2段に組み込み、その上に真っ白なおからでケーキらしくコーティングし、ローソクに見立てたアスパラガスやスイカ、ミニトマト、ブドウで色鮮やかに飾り付けられ、てっぺんには「ナナコ」と名前が彫られたスイカをトッピング。
3人の飼育員が時間をかけ、心を込めて作った手作りケーキがセットされ、「ナナコ」が登場。
ゆっくりとケーキに近づく「ナナコ」の大きさに感動。
約10分間、ケーキに口を近づけたり、角で突付いたり、ケーキの周りを回ったりしてなかなか食べようとしません。
美しいおからのコーティングが壊され、普段から食べている干草が現れると、ゆっくり、少しずつ食べ始めました。


推定61歳のチンパンジーの「ジョニー」(オス)は、人間でいうと100歳を超えており、国内で飼育されている332頭のチンパンジーの中でも最高齢で、毎年その記録を伸ばしています。「ジョニー」の娘の「チェリー」も
       国内第6位という長寿家族です。

お祝いのケーキはタイヤの上に大きなパンケーキが置かれ、ミニトマト、バナナ、アスパラガスの飾り付けに、クリームたっぷりの特性ケーキ。
毎年なかなかケーキに手をつけない「ジョニー」ですが、今年は一目散にケーキに近づき、クリームをなめた後、早速一切れのケーキを取り、少し離れたところで食べ始めました。
主役の「ジョニー」がある程度食べたあと、他の家族5頭が運動場に放たれると、真っ先に奥さんの「ユキ」がケーキに駆け寄り、なんと口と両手に四切れのケーキを持ち、2足歩行で安全な場所に行き、独り占め状態で食べ始めました。人間社会でよく目にする光景にギャラリーも苦笑し、チンパンジー社会でも女性のたくましさを実感したお祝い会でした。



← ↑ ←
前のページへ アルバムの
目次のページへ
次のページへ