*  思い出のアルバム  *

* 敬老の日 『長寿動物へのプレゼント』



 王子動物園には、長年にわたり、市民に親しまれてきた動物たちがたくさんいます。 9月15日の「敬老の日」にちなみ、特に長寿の動物たちを選び、 飼育職員が好物のプレゼントを作り、来園のみなさんと一緒にお祝いの会が行われました。


●カバの『茶目子』 推定48歳(メス)
茶目子ケーキ 今年で48歳を迎えるカバの茶目子。 お祝いのケーキはバケツ3杯分、約30kgのおからのケーキに、 ミニトマトとにんじんの飾り付け、そしてアスパラのローソク…この飾り付けを今年は集まった子供達に手伝ってもらい、 小さな心のいっぱい詰まったケーキがプレゼントされました。
「子供達が作ったほうがうまいなー」と言う飼育職員の声に、 「僕の時の誕生日ケーキよりでっかいな!」と子供達。 自分達の作ったケーキにのっしのっしと茶目子が近づき、大きな口をつけると、 拍手と歓声がわきあがり「ケーキもでっかいけど茶目子もおっきーな!」と、 みつめる人々。
そんな事を知ってか知らずか、カパカパと大きな口を上下に動かしながら、 モクモクとおからケーキを食べている茶目子でした。
茶目子

●チンパンジーの『ジョニー』 推定51歳(オス)
ケーキ作り 王子動物園のジョニーは、今年で51歳を迎える日本で2番目の長寿チンパンジーです。 日本で1番長生きなのは、大阪の天王寺動物園にいる53歳のチンパンジーだそうです。
生クリームで「ジョニー 51歳おめでとう」と書かれたパンケーキに、 いちご、なしなど大好物をトッピングしたフルーツケーキ。 「何から食べるんやろ?」とこの日初めて動物園にやってきた5歳の男の子も興味深々に見つめています。
今年はケーキの横にスイカも置かれています。ジョニーが登場。 まずスイカの香りをかぎ、一度ケーキを覗き込みましたがすぐに離れ、 なかなか食べようとしません。仲間のチンパンジーも登場し、 生クリームを専門に指につけて食べるチンパンジー、 イチゴから食べるチンパンジー、肝心のジョニーはそんなメスのしぐさを見つめています。 ジョニー登場
独り占め そんな時、メスのリノが両手にケーキをしっかりと持ち、 2本足で歩いて近くの遊具まで運び、独り占め!
主役のジョニーは残されたスイカやサニーレタスを食べていました。 チンパンジーの世界もメスが強いようです。


●インドゾウの『諏訪子』 推定58歳(メス)

インドゾウの『諏訪子』 今日無事に58歳のお祝い会ができたインドゾウの『諏訪子』。
今年の春、体調を崩した時期があっただけに例年以上の嬉しさを感じました。 毎年、諏訪子の歳と同じ数のリンゴやバナナを、子供達から諏訪子へ手渡しでプレゼントし、今年も1個その数を増やし合計58個。 こわごわ手渡す(鼻渡し)子供達とは対照的に、手なれた鼻さばきで次々と好物のリンゴやバナナを口へと運ぶ諏訪子。 「鼻が伸びてきて、リンゴがどうして落ちないのかな?と思っていたら、スーッって吸ってるんだよ!」 「バナナをあげるとき、鼻にさわったよ」 「ちょっと怖かったけど、おもしろかったよ」 お父さんお母さんに、初めての体験を目を輝かせて話す子供達の笑顔が並んでいました。

来年もまた、3頭揃って長寿のお祝い会が開かれることを願っています。



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