しっぽの輪は13個   

------ ワオキツネザル ------



ワオキツネザル  マダガスカル島東岸の森林に、2〜5頭の群れですんでいる。
 主として果実を食べる。
 白黒のリング状の尾が特徴。王子動物園では双子が多い。

 両目は物が立体的に見える様、顔の正面についており、鼻先がとがり、 耳も大きく、その鼻と耳はとても敏感で、 原始的なサルの仲間です。
 グレ−の長いしっぽに、黒い輪があり、キツネに似た顔をしているので、 「キツネザル」と呼ばれています。

 ここでは2つのグル−プに別れ、全部で10頭が暮らしています。
 どちらのグル−プにも、1996年11月と12月生まれの子供が1頭ずつおり、 チョコンとお母さんの背中におんぶされたり、 だっこされたりしています。

 冬場など特に敏感ですが、部屋に太陽の光が差し込むと、 その方向に向って足を伸ばしてチョコンと座り、 大きく手を広げ、温度を吸収しているようです。
 その時座っている足の間からしっぽを出し、 頻繁にさわるしぐさを見かけます。
 それは、ワオキツネザルの手首には腺があり、 そこから出る自分の臭いの液を、しっぽにつけているのです。
 四つばいで歩く時、香水付のしっぽを高く振り上げて、 そのにおいで自分の存在や縄張りを、他のサルに知らせているのです。
ワオキツネザル  鼻のいいワオキツネザルは、神経質そうにクンクンさせ、 いろんな所の臭いをかいでいます。

 体長よりも長い、自慢のしっぽの黒い輪は13個。
 においを振りまく以外に、 木の上を自由に歩き回る時の、バランスとりに大活躍。
 優雅なしっぽの動きを見ているだけでも、楽しいひとときです。

 急に雨が降ってきたある日の光景。
 部屋の隅の丸太の上に、みんなで重なり合うようにして集まっています。
自慢のしっぽをだらりとたらしたり、えり巻の様に首に巻いたりして、 雨が通り過ぎるのを、じっと待っています。
 彼らの故郷のマダガスカル島では、ほとんど雨が降らない為、 日本にいてもワオキツネザルは、雨がにがてな様です。



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